【1ヶ月半前に始めたバイト】



最近始めたバイトはDVDなどのレンタル店。

始めは返却をする場所を覚えられるのか不安だったが、1ヶ月半もいれば退廷は解るようになった。



『いらっしゃいませぇーーーーー。』

「あのねぇ、ちゃん。そんなに語尾を伸ばすのを頑張らなくていいから声を張って大きな声で挨拶するのに気をつけようよ。ねぇ!??」


ちゃんと挨拶をしているのにいつもここの店長は口煩い。


「まあいいや、君に言っても無駄みたいだし(泣)
アダルトの返却行ってくるからなにかあったらすぐ呼んでね。」


そう言い残し、彼はカウンターから出ていってしまった。


バイトでは盤面チェックをしたり番号を確認しなくてはならない。
AVは変なパッケージやらタイトルなのでやけに目につく。


バイトを始めてすぐの頃は恥ずかしくて直視出来なかったはずなのに、1ヶ月半もたってみればもう慣れてしまった。
慣れてしまうなんてなんだか悲しい気持ちになる。

「ちょっとちょっと、お姉さん聞いてるぅ?!」


いきなり声がした方をみれば銀髪のお兄さんがいた。
『はい、申し訳ありません。』


「でさぁ、この女優がでてるDVDって他にないの?」


…………はぃ?


いまこの人女の子にわざわざAVのこと聞いてきた!?

普通気を使って聞かないよね!?


『えっと…検索してみますね』


それでもお客様はお客様。
適当にあしらう訳にはいかないので最近覚えた検索をして探してみる。


『えっと、検索してみたところ×××というタイトルのものしか見つかりませんでした。』


「えー。マジで!? この前これの他に2本みたんだけどやっぱりないわけ?」


そんなこと言われたって困る。だってAV女優なんて知らないし。

『えーっと…』

大体女の子に聞くのが間違えなんだよ。卑猥な言葉(タイトル)まで言わせやがって。これ完璧セクハラで訴えられるよ。




私の困った顔をみて彼は口を開いた。


「まぁわかんねぇならいいわ。女の子だもんな。わかるわけねーもんな。」


『そうですね〜、すいません。』



「じゃあそれ借りてくわ。」


そう言われたので彼に泊数を確認し、お金を貰った。

「ありがとな。またくるから」






……はっきり言ってAV借りにくるならそんな宣言していかないで欲しい。


今日ので確実に顔おぼえちゃったし。


でも顔はカッコよかったなぁ…。

なんて思いつつ次のお客さんの対応をするのであった。




頂きもの一覧

理想の銀ちゃんです♪(女の子にこんな事聞けちゃうあたりが!)
そして、冷めたヒロインも好きです………これだけでもキュンキュンなのに、続編も頂けて……。ありがとうよ、菊清らいか!