目が覚めたら、見知らぬベッドにいた。腕時計を見たら、朝の5時を指すところだ。こんな状態になっている事に自己嫌悪して呆然としていたが、今日は平日だと思い出す。早く帰って出社準備をしなくては。

足を降ろそうとしたら、何かに邪魔された。毛布をどかしてみると…手錠でベッドに足がくっついていた…。
一気にパニックを脳内で起こし、私は今、危険な状況だと初めて悟る。

「おはよーう。」

いきなり声が聞こえて、私の心臓は1.5倍は忙しい。恐る恐る声のしたところ…ベッドの下を見たら、ロッドさんが居た。

やっぱり、気を許すんじゃなかった…何故、私は男の欲望を見抜けないのだろうか!歯をギリギリと音をたててこする。

「あー…服着てるでしょ?なーんにもしてないって」

「え…あ…はい!」

私の顔色を読んだのか、ロッドさんはまず、それを否定した。
ひとまず安心。…出来ない!だって、足に手錠ついてんだもん!!

「あの…私はなんでこんな事になってるんですか?」

ちゃん、うちの事務員試験を受けるからだよ」

転職!?全く意味が分からない…。

とりあえず、ロッドさんから、昨日の事を聞こう…。


*「弐」へ

宜しければ感想を下さいませ♪メール画面(*別窓)

2007年2月14日